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私小説的始まり
ドーン、と家の前の川向こうから鈍く重い音が聞こえてくる。 褐色の土の上に建つ、鈍色の塊のような工場。 幼い頃、この製鉄工場を見て路地で遊んだ。 用水路の多い墨田川の近く、時には潮の風もやってくる。 深川下町の家の二階には知らぬ間に錆色の埃が入り込む。 ざらざらした記憶。 薪釜の内風呂が壊れると、よく夕暮れの銭湯へ出かけた。 水風呂が好きで、今でも銭湯にはよく行く。 今は無き「永福湯」では、湯ぶねに浸かりながらTVが見られ、 相撲の千秋楽ともなれば裸の男達が十数人。 言葉は交わさないが、妙な連帯感に昭和みたい。 銭湯に付き物なのは、壁の富士山の絵と刺青の男。 壁絵は少なくなったが、今でも刺青を入れた人が多いのはどうしてだ ろう。 役目御免で風呂なしアパートに住む自由人なのかな、 ただ、見せたいのかな。 確かについ見入ってしまいそうな見事な“作品”に出会うこともある。 龍、滝昇り鯉、金太郎、吉祥弁天などなど 刺青の歴史は古く、「魏志倭人伝」にも記述がある。 今の九州に住んでいた、いわゆる先住民の隼人などは黥面文身といっ て、顔や身体に刺青を入れていた。 縄文土器にもその痕跡が見られるという。 九州を平定に向かった畿内の人たちが、顔や身体に朱や青の刺青をした 人達を初めて見た時の驚きは相当なものだったろう。 その後大和朝廷が全国を平定してゆくに従いこの風習も次第になくなっ てゆく。 さらに後には刑罰の意味合いが濃くなってくる。 今日も銭湯に自転車を走らせる。 こちらは群馬限定のダルマと温泉卵キューピーだからなあにです。
by water-yo
| 2010-05-07 08:02
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